2015年8月11日火曜日

ブログ開始

二十世紀前半に書かれた本邦未訳のミステリを百冊読もうというのがこのブログの趣旨である。ミステリという言葉はスリラーやスパイ小説などを含む広い意味で使っている。推理的な要素があればホラー小説も冒険小説も扱うつもりだ。そういう作品にぶつかるかどうかは知らないけど。

百冊を選ぶにあたっては次のことを念頭に置く。

 (1)英語圏の作品であること。
 (2)一人の作者につき一作のみを扱う。
 (3)選択は適当。名作、愚作おかまいなしに読む。
 (4)長編に限る。
 (5)自分が以前読んだ本はのぞく。

できれば一週間に二冊くらいのペースで読み進みたいけれども、ほかにも読む本はあるし、レビューを書くのに時間がかかることもある。しかしとにかく百冊読み上げ、百冊に達したらこのブログはやめる。目標を決めてスカッとそこで一度切断したほうが私の性に合っている。

私が選択する本は、日本人はおろか欧米のミステリ・ファンすら知らないような作家・作品を多数含むことになるだろう。

ときどき番外として私が訳した作品や考えていることについて短い記事を載せるつもりだ。私はアメリカのプロジェクト・グーテンバーグから無料で何冊か翻訳を出しており、またアマゾンから翻訳小説を販売している。それらのうちのいくつかを紹介しようと思う。また私がミステリにどんな問題意識を持っているのか、作品のどこに着目し評価しているのか、それらがわかるように、解説的な記事を書くかもしれない。しかしそれらはあくまで番外編であり、本邦未訳ミステリのレビューとは別のものだ。